ヨーロッパにはパンの美味しい国は多いけれど、近年の日本のパンの美味しさも格別ですよね。
高級ベーカリーだけではなく、街の小さなベーカリーも、コンビニのパンまでこのクオリティで美味しいのは、日本のすばらしさだなと思います。
フランス人の友だちが「フランスはお金を出せば美食を味わうことができるけれど、日本のすごいところは低価格でもある程度の美食が保証されているところ!」とコンビニのホイップあんぱんを頬ばりながら話していたことを思い出します。
さて、今回はシナモンロールなど、味も見た目も楽しい人気のパンをいくつかセレクトして、それぞれのパンに合うドリンクペアリングをご紹介します。
シナモンロールはスウェーデン生まれ
アメリカ生まれのイメージがある、甘いアイシングたっぷりのシナモンロール、実はスウェーデン生まれ。
毎年10月4日はシナモンロールの日と定められているほど、愛されています。
スウェーデンでは中にカルダモンを入れるのが定番。生姜のような上品な香りが口いっぱいに広がります。
浅煎りのコーヒーを合わせてスウェーデン気分を味わうのもステキですが、今回は季節感を出して「アイスティー」をペアリングしてみましょう。
見た目にも美味しいアイスティーをいれるために「クリームダウン」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。
クリームダウンとは紅茶がゆっくり冷めていく段階で茶葉のタンニンとカフェインが結合し、紅茶が濁ってしまう現象です。
クリームダウンは味には影響がないと言われていますが、飲み比べてみると味が違う、と私はいつも感じます。
クリームダウンが起こりにくい茶葉としてセイロン産のディンブラ紅茶がおすすめです。
ディンブラ紅茶はタンニンが少ない紅茶なので濁りにくいんですね。
ちょっと濃いめに紅茶を作り、それを氷の入ったところに注いで完成です。
作ったらすぐに飲む。それがまたアイスティーを美味しく飲むコツです。
今は水出し用の紅茶も目にするようになりました。
水出しは抽出に時間がかかる、紅茶本来の渋みや香りが少なくなるなどのデメリットもありますが「水出し専用」であれば色々と工夫されています。
すっきり爽やかなアイスティーとシナモンロールのアイシングのこってりとした甘さ、シナモンの香ばしさ。
ステキなペアリングタイムを♡
麦の穂の形のベーコンエピ
ベーコンのうまみが染み込んだベーコンエピは、フランスが発祥。
エピとは麦のことで、麦の穂の形に似ていることから、そう呼ばれています。
小分けにできるので食べやすいけれど、ハード系のパンなので、ドリンクが大事ですね。
夏だとシュワッと無糖の炭酸水に合わせるのも美味しいですね。
一口ごとにベーコンの脂を流してくれるような爽やかさがあります。
しかし、朝食に食べることを想定するとやはりここはコーヒーですよね。
コーヒーの中でも深いコクと苦みが特徴のマンデリンの深煎りがおすすめです。
さらにこだわって、フレンチプレスで淹れてみませんか?
ドリップとフレンチプレスの最大の違いは「コーヒーオイル」が抽出されることです。
フレンチプレスは紙フィルターがない分、コーヒーのまったりとした深いコクが楽しめます。
コーヒーのオイル感がベーコンの塩気と合わさり、深みが増し、味わい深いペアリングを楽しむことができます。
パン・オ・ショコラ
旅行に行くと、なんだか無性につまみたくなる、パン・オ・ショコラ。
クロワッサンと同じ生地にチョコレートを挟んだものです。
疲れている時についつい求めてしまう、フランスの代表的な菓子パンです。
温めるとチョコレートがとろけてたまらないですよね。
パン・オ・ショコラにアーモンドミルクはいかがでしょうか?
アーモンドミルクとは、アーモンドを水に浸し、すりつぶし、濾して作られています。
見た目から「ミルク」と呼ばれていますが、乳成分は一切ないアーモンドのみ。
ゆえにノンコレステロールでビタミンEが豊富なんです。
ミルクの代わりに使えることもあり、昨今注目を浴びています。
おやつ感覚で食べる「パンオショコラ」に栄養を付加することができる上、アーモンドのテイストがショコラのカカオを強調してくれる美味しさも。
アーモンドミルクを温めて飲むもよし、コーヒーと合わせてアーモンドミルクのカフェラテにするもよし。
香り高いペアリングをお楽しみください。
記事を書いていたらお腹がすいてきました。
明日の朝は私も美味しいパンを頂くこととします☺
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