春になると、季節限定の抹茶スイーツが、たくさん登場します。
和菓子だけでなく洋菓子も目白押し。
抹茶ロールは定番中の定番です。
しかし、抹茶自体がそもそも和を象徴する飲み物。
抹茶の洋菓子には、どんな飲み物を合わせたらいいのか、迷ってしまいますよね。
そこで今回は、抹茶のロールケーキと合う飲み物をご紹介します。
まとめ:抹茶のロールケーキには、かりがね茶
10~20代はオトナ以上に抹茶が好き
洋生菓子のモンテールさんの調査では、10~20代の70%以上が抹茶スイーツが好きと回答、オトナの年齢層より多かったとか。
香りを生かしながらもクリームと合わせてまろやかに仕上げた、絶妙なおいしさの抹茶スイーツが増えたことが要因でしょうか。
鮮やかなグリーンがSNS映えする点も、抹茶好きになるきっかけの1つかもしれません。
季節になると、コンビニのスイーツコーナーもグリーン一色。
特にミルク感のあるものとの組み合わせが人気だそうです。
煎茶よりうまみが豊かな抹茶
そもそも抹茶は、煎茶の茶葉とは、製法が違います。
同じお茶の葉ではありますが、茶摘みの前の約20日ほど藁などでお茶の木を覆い、日光を遮ります。そうすることで、日光によりうまみ成分が渋み成分に代わるのを抑えるため、うまみが多く、まろやかで風味の豊かなお茶になります。
この後、揉まずに蒸して乾燥させ、石臼などでひいて粉末にしたものが抹茶です。
煎茶の葉をミルなどで挽いたら、抹茶粉になるんじゃないか…と思われた方もいるかもしれませんが、それは粉末緑茶であって抹茶ではありません。
(ちなみに、粉末緑茶は、好きな濃さのお茶がすぐ作れる上、お茶の成分を丸ごと飲める、優れモノ。会社のデスクなどでも手軽にお茶が楽しめます。)
抹茶のロールケーキとドリンクペアリング
抹茶のロールケーキにも、色々な種類がありますね。
生地に抹茶が練りこまれたもの
ノーマルのスポンジに抹茶クリームが巻かれたもの
あずきが入ったもの…
色々バリエーションはありますが、抹茶のロールケーキとのペアリングにおすすめの飲み物は、かりがね茶です。
茎茶という名前を聞いたことがあるでしょうか。
その名の通り、葉ではなく、茎の部分のお茶で棒茶とも呼ばれています。
かりがね茶とは、高級な煎茶や玉露から採れた茎茶のことをいいます。
葉は抹茶になり、抹茶のロールケーキになる。
茎はかりがね茶になり、抹茶のロールケーキといただく。
ペアリングとは必ずしも、味のマッチングだけではありません。
素材が持つストーリーと組み合わせるのもまたペアリングの深い愉しみなのです。
もちろん、かりがね茶のうまみと抹茶のロールケーキとの相性も言うことなしです。
通常、玉露と同じく、低い温度で飲むと言われるかりがね茶ですが、高い温度でスッキリとした香りを抽出するとより抹茶のロールケーキと合うと思います。
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