最近、本当に美味しいプリンを出してくれるカフェが、急増しました。
しかも、なめらか系ばかりではなく、たまご感の濃い昔ながらのプリンが、ちょっとしたブーム。
今回は、昔ながらのかためプリンとのドリンクペアリング(フードペアリング)をご紹介します。
まとめ:かためプリンには、ほうじ茶
トロトロなめらか絶世期、お店でもコンビニでも、かためプリンは絶滅の危機にありましたね。
どうしてもしっかりめのプリンが食べたくて、母が大事にしているひと昔前のお菓子のレシピ本を見て作って食べたこともありました。
どっちのプリンも普通に出回るようになった今、プリン愛好家にとっても、そうでなくとも、プリンを存分に楽しめる時代が来た!といっても過言ではないかもしれませんね。
女性はなめらか、男性は固め
アンケート調査によると、女性はなめらかプリン派が、多く、男性はわずかに固めプリン派が多いそうです。
女性はやさしさ、男性は手応え(食べ応え)を優先する傾向なのでしょうか。
なんだか生物学としての研究題材にもなりそうですね。
かためプリンとなめらかプリン、何が違う?
かため、やわらかめの差は、材料にあります。
かためプリンの多くは、卵、牛乳、砂糖だけ。
一方なめらかなプリンの多くは、生クリームを加えてやわらかさを出しています。
なめらかなプリンのほうが脂肪分が多く、クリームの濃厚な味わいになるのに対し、かためプリンの主役は卵。
シンプルな材料なだけに、特に卵にこだわっているお店が多い傾向にあります。
各店舗の卵の味を比べても、楽しそうです。
かためプリンの代表格
かためプリンの代表と言えば、神奈川県の洋菓子店『マーロウ』。
有精卵と新鮮な牛乳を使ったこだわりの製法で、スプーンを刺した瞬間のずっしり感に、安定の感があります。ビーカーに入っているのがまたかわいく、実験器具と同じガラスで作られているという器まで本物志向です。
洋菓子の本拠地といわれる神戸にもたくさんの美味しいプリンがありますが、大阪駅直結のグランフロントという商業施設の地下一階にある「ばさら梅々庵」という日本料理店であり甘味処のプリン。その名も「昔ながらのプリン」
かためプリンですが舌触りもなめらかなのは、日本料理の技法ならではかもしれませんね。
かためプリンとドリンクペアリング
かためプリンはバニラエッセンスの香りと、濃厚な卵の味をひきたたせるペアリングがベスト。
ほうじ茶がおすすめです。
ほうじ茶のあの癒される香りは「ピラジン」という成分でリラックス効果があると立証されています。ほうじ茶の香りとプリンのカラメルの香りがマッチングする素敵なペアリングです。
ほうじ茶は高温で焙煎しているため、高めのお湯で抽出するのがベストです。
沸騰したてのお湯を使って香りも成分も存分に抽出しましょう。
なめらかなプリンに合わせるのは紅茶がおすすめです。
ちょっとこだわるなら「キームン」はいかがでしょうか。
スリランカやインドが紅茶の生産地では有名ですが、キームンは中国で生産されています。
生産が安定しないこともあり、時にとんでもない高値が付くことでも有名な紅茶。
その独特なスモーキーな香りは東洋的とイギリスでも人気の紅茶といわれています。
貯蔵によりその香りが成熟されるため新茶より半年から1年寝かしたものの方が香り高いともいわれています。
その濃い独特な芳香とキャラメルの苦みが絡み合い、なめらかなミルク感が合わさったときに贅沢なペアリングを楽しむことができます。
お友達がお土産にプリンを持ってきてくれた時、かたさに合わせたお茶をペアリングして出せたら…ステキですね。
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